「ククール。 何処行くんだよ……!?」 次期国王になる為の勉強をしているエイトが俺を呼び止める。 解かりきった事だが、 一応、自己紹介しておこう。 俺の名はククール。 元領主の息子だが、今、その屋敷は無い。 両親も既に他界。 腹違いのマルチェロ兄貴は野望達成の末、 ラプソーンに身体を乗っ取られ、 何とか助かったものの、その後は行方不明。 結果、トロデーン城に住み着いてしまった俺。 |
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「兄貴を探しに行くのも有りだよな……。」 ボソッと呟くと、エイトは驚愕して俺を見る。 「何だ。 まだ、やる事決めて無かったの?」 「悪いか?」 「いや、別に。 いつもの事だからいいけど……。」 な〜〜んか、引っかかる言い方だが、 気にしていても仕方ない。 他に何か、提案でもあるのか、聞いてみるか……!! 「……で、エイト。 最初、お前は俺が何処に行くと予想した?」 「そうだね……。 俺はてっきり、ゼシカに逢いに行くのかと思ったよ♪」 ゼシカか……。 それもいいかもしれないな。 さて、どうしようか……。 |
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■駄目もとだが、マルチェロ兄貴を捜してみよう!! ■やっと想いが通じたゼシカに逢いに行こうか……♪ ■いや。俺はこのまま、トロデーン城に居る。 |
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