やっと想いが通じたゼシカに逢いに行こうか……♪
<2>
「やっぱり、そうなるよね。」

俺の決定に苦笑しながら、エイトが納得する。

「でも、それなら手ぶらで行くべきじゃ無いと思うんだけど。
 どうかな?」

更に提案を投げかけられ、
流石(さすが)にこの都合の良い状況に、
気付かない俺では無かった。

「エイト。
 お前、何を企んでいるんだ?」

白い目で睨むと、エイトはソッポを向き、
白々しい仕草を始める。

__はは〜〜ん。誰かと結託して決めたんだな?

だが、その案に乗るのも悪くは無い。
言っておくが、この手のモノは得意だ。

「おお!!
 確かにレディに逢うのに、手ぶらじゃ失礼だよな♪」

__場合によっちゃ、
   それで据え膳を食えぬ事態にもなり兼ねない。

「……で、何を持っていくの?」

おいおい。
お前が、言い出した話じゃないか……!!
不思議そうに問われ、一瞬、唖然となったが、
苦笑すると、気を取り直し言ってやった。

「だからな?
 エイト。
 女性ってのは……。」

さて、選択肢が二つ用意されているが、
一度決めたらBACKしないのが、男ってもんだろう?
 ■「『お菓子』を持っていくと喜ぶんだよ。」
 
 ■「『あぶないビスチェ』を持っていくと、喜ぶんだよ。」

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