「遠方まで行くのに、戻れるわけないだろ!!」 まったく、兄貴を探すのに門限も何もあるか……!! 不機嫌そうに俺が抗議すると、 エイトは何かを考える仕草を取り、 一枚の紙切れを出してきた。 |
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「そんなに、遠方に行くんだったら、 モリーさんから頼まれた仕事も引き受けてくれないかな……。」 後頭部を掻きながら、 エイトは申し訳なさそうに苦笑する。 あのモリーさんの事だ。 断っても、「YES」と言うまで帰してもらえなかったのだろう。 「まあ、仕方ない。 正直、今日一日で兄貴が見つかるなんて思ってないからな。」 「いつも悪いね♪」 「そのモンスターと、戦闘する事になるのか?」 俺が問うと、エイトは首を横に振った。 「いや。 多分、無いと思うよ? だって、モンスター達を凶暴化させた『ラプソーン』は既に居ないし、 モンスター図鑑だって、コンプリートしているんだ。 でも、ゴスペルリングだけは装備しない方がいい……。」 そうだな。 あの指輪を装備すると、モンスターに遭遇しなくなる。 モンスター探しには適さないアイテムなんだよな……。 『WANTED』(指名手配書)を受け取り、 内容に目を通す。 さて、そこに描かれているモンスターとは……? |
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■「山のテンション王」、ブラウニーの『ブラウン』。 ■「見返りデビル」、レッドテイルの『レッド』。 |
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