指名手配書に描かれていたのは、 レッドテイルの『レッド』だった。 その手配書と、モンスター図鑑を照らし合わせ、 生息地を割り出す。 |
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確か、パルミド地方だったと思うが、 何故マイエラ地方で目撃情報が相次いでいるんだ? __ひょっとして……。 嫌な予感が脳裏を過ぎったが、 今は、考えない事にする。 「あんら〜〜〜〜、ククールさん♪ お会い出来て嬉しいわ〜〜〜〜♪」 背筋に寒気が走り、振り向くと、 レッドが俺の耳に息を吹きかけてくる!! 「や、やめろ!!!! 俺は、ノーマルだ!!!! 女性にしか興味ない!!!!」 必死に抵抗するが、 奴は女言葉で、逞しい胸板を近づけて、やって来る!! 後退るが、レッドは執拗に迫り来る……!! 「だって、聖堂騎士団って、男同士で抱き合ってるって言うじゃない? 私も、仲間に入れてもらおうと思ってココに来たんだけど、 ククールさんみたいな素敵な殿方だったら、最高だわ〜〜〜♪」 「長々と、とんでもないセリフを言うんじゃない!!」 「ちょっと抱いてくれたら、帰ってあげるわ♪」 ちょっとも、そっとも、指一本、触れたくない……っ!!!! 実際、何度も他の騎士団員から襲われかけた経歴を持つ俺は、 ソレが嫌で、エイト達に付いて行ったところもあった。 「なあによ。 そんなに嫌がる事ないじゃない!! 失礼ね……!!」 気が付けば、段々、レッドの機嫌が悪くなってきている!! ……と。 尻尾を振り回し、鉄球を当ててきたので、 跳躍すると避ける。 「ククールさん。 観念してね♪」 奴の指は俺を指していた!! __呪いの指差し……!! 硬直してしまう。 不思議な脱力感。 だが、本当に恐ろしいのは、この後だった。 「じゃあ、遠慮なく……♪」 「……〜〜〜〜〜〜〜!!!!」 やめろ、やめろ、やめろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! ……その後、俺の記憶は無く、 何をされたのかも解からなかった……。 ちなみに……。 服は着てたので、貞操は無事だったようだ……。 |
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