「分かりました。門限までに戻ります。」

エイトを怒らせると、後が怖いんだ。
取り敢えず、俺は素直に答えることにしておいた。
もちろん、守る守らないは俺の勝手だが……♪
<3>
「……素直だね。」

首を傾げ、不思議そうに見てくる。
腕組みしながらエイトは、何かを考えているようである。

「いや。
 こういう場合、ククールって必ず何か企んでいるよね……。」

「一緒に来るか?」

「いや。結構です。
 俺だって仕事が有るし、暇じゃないし……。」

俺の問いに、エイトが返してくる。
確かに公務の仕事って、退屈で大容量なんだよな。
彼を仕事場から引き離すと、トロデ王が五月蝿いし……。

「あ、そうだ!!」

思い出したように「ポンッ!」と手を叩き、
エイトは一枚の紙切れを出してきた。

__……何々。

出された紙を受け取り、
覗き込むと『一匹のモンスター』の絵が描かれている。
要するに、この紙は『WANTED』(指名手配書)なんだ。

「マイエラ近辺で出現するらしいよ?
 聞けば、モリーさんも欲しがっているモンスターらしいから、
 捕まえて連れて行けば、ご褒美が待っているかもしれないし。」

「面倒くさいな……。」

だが正直、面白そうでもある。

その手配書に描かれていたモンスターの名称は何だったけ……。
俺は額に手を当て、よく思い出す。

さて、そのモンスターとは……?

 ■「山のテンション王」、ブラウニーの『ブラウン』。
 
 ■パルミド地方に居る筈の、「愛の国から来た女」、ウィッチレディの『アモーレ』。

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