指名手配書に描かれていたのは、
ウィッチレディの『アモーレ』だった。

その手配書と、モンスター図鑑を照らし合わせ、
生息地を割り出す。
だが……。
<4>
__パルミド地方じゃないか……!!

何で、マイエラ地方になってるんだ!!?
……しかし、魔物とはいえ『レディー』だから、失礼な真似出来まい。
弓矢で倒すのは気が引けるが……。

「あら♪
 色男さん。
 私に何かようかしら?」

思うが早いか、アモーレが其処に立っていた。
魔物じゃなきゃ、口説くんだけどな……。

「今回はスカウトじゃないんだが、お前、何かしたのか?
 『WANTED』(指名手配書)が出てるぞ。」

「あらやだ、本当。
 まあ、不思議〜〜♪」

肩に寄り添うと、甘い声で語りかけてくる。
上から覗くと深い谷間と、豊満な胸……。
素朴な疑問を投げかける。

「……前から気になってたんだが、スカートの下、足有るのか?
 ほら、倒れた時、縫い合わせたみたいになってるし……。」

……と。
突然表情を変え、アモーレは俺から離れると抗議した。

「ククールさん!!
 私がモンスターだって、女性なんだから!!」

「悪かったって、いや〜〜、相変わらず美しい♪」

「……問答無用!!!!」

怒り心頭したアモーレは、
連続力溜めで、両腕を掲げ詠唱の構えを取る!!
テンション上昇後の『バギマ』は『バギクロス』並みの効果があった……。

俺の意識も其処で途絶えていた……。

女性に向かって、
失礼な事は言うものではない……な……。
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