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__……。

1人になる時間が欲しかった俺は、
誰も居ない兵舎に閉じ篭っていた。

机に片肘をつき、ぼ〜〜……と、見上げる。
天井を見つめていると視線を遮る何かが目に入る。
妙に坊主頭の反射した黒髭の……。
……!!?

「うわあ!!!!」

驚愕のあまり、椅子が後へひっくり返り、後頭部を強打!!
……痛〜〜〜〜〜!!

「大丈夫か、ボーイ?」
「モリーさん。
 脅かさないで下さい。」
「いやいや、すまなかった。」

助け起こされ、苦笑する。
調子は狂うけど、モリーさんには散々世話になっている上、
モンスターチームを呼び出す為の『ホイッスル』も貰っているし。

「風に聞いた。
 ボーイはトロデーンの王となるとな。」
「まるで詩人みたいですね。」
「いや、本当に聞こえたのだ。
 その顔は、信用していないな?」

信用も何も……。
バトルロードSランクで出てきた、ライアンさんとトルネコさんって、
異世界の人だっていうし……。
特に決勝戦のモリーさんは強かったな〜〜。
結局、ハルクとギガンツ、リーの3匹で勝てたけど……。

気が付くとモリーさんがニコニコ顔になっている。
チッチッチッと指を振っては詰め寄ってくる。

「今のは完全にネタバレ攻略ものだったぞ、ボーイ♪」
「言葉にしてないでしょう!!
 思考まで読まないで下さい!!」
「それがボーイの良いところでもある♪」

だ、駄目だ。
コミュニケーションが成り立たない!!
額を押さえ項垂れると、意に反して優しい顔のモリーさんに背中を叩かれた。

「からかって悪かった。
 何せボーイのモンスターチームが寂しそうにしているのでな。
 結婚式にも呼んでやらなかったそうじゃないか。」
「だって、アレは……。」

……でも、モリーさんの言うとおりだ。
確かに俺の仲間は、ククール達だけじゃない。
モンスターチームも立派な仲間だ……。

徐に立ち上がると、彼に向かって頷いた。
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DQ8『小説』CONTENTS