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「エイト。
 お勉強ですか?」

書物の山の中で奮闘している俺を見つけて、ミーティア姫が言う。
知恵熱にすっかりやられている俺には、
姫がまるで女神のように美しく輝いて見える……。

「ミーティアもお手伝いしましょうか?」

「……いえ、いいです。
 コレってやっぱり必要不可欠な事なので……。」

「あ、そうだ。」

姫は思い出したように、数枚の書類を出してきた。
……何だろう?

「エイト名義で請求書が届いているみたいですけど。
 何か、お買い物でもしたのですか?」

__へ!?

姫から渡された請求書は、確かにしっかり俺名義になっている。
……が、
俺はあれから一歩もトロデーンを出ていないし、
何も買った覚えが無い!!!!
しかも、カジノのコイン残高が「0枚」って……!!!!?

「ま、まさか……!!!!?」

__……こんなことするのは、アイツしか考えられない……。
   アイツしか……!!!!

「エイト?」

俺の手が怒りに震えているのを、心配そうに見つめる姫。

……だが。

「ちょっと、取り締まりに行ってきます……!!」

怒りが収まらない俺は、書物の山をとりあえず置いといて、
瞬間転移呪文『ルーラ』で、
心当たりのある場所へ向かったのだった……。

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DQ8『小説』CONTENTS