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「何だ〜〜〜!!?
 エイト。
 お前、『ホワイトデー』は、文献で調べなかったのかよ!?」

頷くと、呆れた表情で、ククールが嘆息する。
そして彼は、今ココで、説明し始めた。

「いいか?
 『バレンタインデー』の日、
 お前、確か姫様から『チョコレート』貰ったよな?」
「うん。
 手作りの美味しいチョコを……。」
「……いいよな。
 エイトの場合は『美味しく』て……。」

錬金レシピに加えたくなるような、
『ゼシカ特製手作りチョコ』の味を思い出し、
ククールが項垂れる。
だが、今日は時間が無いらしく、彼は気を取り直し、
体勢を整えると、俺に向き直った。

「まあ、変に時間にリアルなのも、どうかと思うけどな。
 でも、貰ったからには、『お返し』しなければならない。
 この理論は、理解出来るよな?」

__!?

「あ、『ホワイトデー』って、
 『バレンタインデー』の『お返し』なんだね!!?」

俺の『答え』に、ククールは「やっと解かったか。」と項垂れてしまう。
それならば、こんな所でグズグズしている場合じゃない!!
……でも。
女の子にする『お返し』って何が良いのかな……?
流石に、ククールの方が詳しいだろうし……。
聞いてみよっと!!

「一々、聞かなくても解かりそうなもんだろ!?」
「だけどさ〜〜〜。
 ククール程、女の子泣かせている奴っていないと思って。」
「ソレを言うなら、女の子にモテモテで……だ!!
 ……ったく、仕方ねえなあ……!!」
「ありがとうございます♪
 『女の子にモテモテのククール』さん。」
「エイト!!
 あからさまな敬語は、やめろ!!!!」

そして、俺たちは早急に『買い物』に出発することに……。
その前に、外出時の服装に着替えないと。
……俺、まだ、パジャマのままだった……。
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DQ8『小説』CONTENTS