前回。

「兄貴。後はアッシに任せるでげすよ♪」

クラビウス王直々の依頼により、
チャゴス王子の『教育』(山賊風)を引き受けたヤンガスは、
無事(?)、その任務を遂行。

さてはて、今回は、一体どんな事件が待ち受けているのやら……。
<1>
「エイト。
 『お礼』用意できたか?」

早朝。
ククールが、俺に話し掛けてくる。
まったく、朝から何だっていうんだよ〜〜〜。
寝ぼけ眼(まなこ)のまま、俺は欠伸(あくび)を噛み殺し、文句を言う。

「何だよ、ククール〜〜……。
 今日は非番なんだし、寝かせてくれよ……。」

それに、何時からトロデーン城に、ククールが住み着いちゃった訳?
見ると、パジャマ姿の俺とは対照的に、
ククールはピシッと外出時の格好になっている。

「お前、寝起き悪いな〜〜〜。」

「ほっといてよ……!!
 今日は久々に、
 ミーティアとゆっくりしようと思っていたのに……。」

「ああ。
 夫婦水入らずになろうとしていたところ、
 大変申し訳ないのですが、
 重要な『お知らせ』を持って参りました!!」

『あからさまな敬語』を使い、ククールは暦を取り出し、俺の目の前に差し出す。
そして、非常に強い口調で、俺にこう言った。

「目ん玉かっぽじって、よ〜〜〜〜〜く、見てみろ!!!!」

……ん〜〜〜、何々?
暦には『ホワイトデー』と書いてある……。
思うが早いか、ククールは『キアリク』を詠唱する。
しゃきっ……と、目の覚めた俺。

3月14日って、明日じゃないか……!!
間に合うの?

……と、その前に、『ホワイトデー』って何?
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