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俺達が、トロデーン城に戻ると、 元気になったのか、ミーティアが駆け寄ってきた。 思わず彼女を抱き締める。 すると、ミーティアは固まったように止まって、俺を見つめた。 「エイト?」 「い、いや。 心配したものだから……。 元気になって本当に良かった。」 狼狽しながらも、俺はミーティアの瞳から視線を外す事が出来ない。 流石(さすが)にこの時ばかりは、ククールも俺達を冷やかさない。 「お前達。 何があったのじゃ?」 トロデ王が不思議そうな表情で首を傾げた。 「いや、別に。 こっちのことだよな?」 ククールに話題を振られ、俺は狼狽した。 __本当の事を言ってもいいものだろうか……。 「まあ、これでミーティアが倒れる事はなくなったのだし、 一件落着ということで……。」 「エイト。 世継ぎの件なのじゃが……!!」 話を終わらせようとした俺を、トロデ王が慌てて止める。 「いつになったら、孫の顔を見られるんじゃ!!? ワシはいつまで待てば良いのじゃ!!?」 飛び跳ねながら、王が俺を急かす……。 もう、『R指定』の話は終わったと思ったのに!!!! 「せっかく、世界を平和にしても、前途多難だな。」 と、ククール。 彼の言うとおり。 これからいったいどんなトラブルが待っているのだろう……。 見えない不安に戸惑いつつ、俺は苦笑した。 |
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