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ここから先は、勇者ロトの『冒険の書』には無い。

結婚式を終え、初夜の床を終えた2人の勇者は、
それから地下世界へ渡った。
彼等の仲間達も、それぞれの土地へ戻り、
自分達の生活に戻ったらしい。

アイリが使っていた『王者の剣』『光の鎧』『勇者の盾』は後に、
『ロト』の称号をとって『ロトの剣』『ロトの鎧』『ロトの盾』と、
『聖なる守り』は『ロトのしるし』と呼ばれるようになった。

勇者ロトは、アレフガルド大陸中央。
かつての『ゾーマの城』があった場所、イシュタル島に神殿を建て、
自分の大切な『ロトの剣』を納めた。

そして再び、世界が混乱に陥った時の為に、
子孫が『虹の橋』を再び架け『ロトの剣』を使えるよう、
『太陽の石』と『雨雲の杖』と『ロトのしるし』を三人の賢者に託す。


だが、数百年の後。
魔界から出てきた『竜王』によって、神殿は『竜王の城』と化し、
『ロトのしるし』を守っていた賢者を殺害してしまった。
賢者の遺体は、メルキド地方の『毒の沼地』に沈んでいるらしい……。

ロトは『神竜』と『竜の女王』の子である『竜王』を、
次なる脅威とまでは見ていなかった。


それから百年後。
『竜王のひ孫』は、嘆息する。

__ロトが真に懸念していた『破壊神』が蘇ろうとしているのか……。

ハーゴンは、元は『ロンダルキアの祠』で、
『邪神の像』を守る神官だった筈だ。
初代ロンダルキア大神官アズライルが、子孫達に守らせてきた筈である。

だが……。

邪教団は、精霊神ルビスを一番信仰する、ムーンブルクを滅ぼしてしまった……。
『魔界の扉』を開く為に、言うことを聞かない王女を連れ出そうと犬に変えたが、
彼女は逃げてしまった。
しかし、封印を解く『ロト』は、ローレシアとサマルトリアにも存在する。

__いずれ、彼等はココに来よう。

地上界を治める筈の竜神でありながら、
地下世界アレフガルドを混乱に陥れた『竜王』の償いの為、
『竜王のひ孫』は、この城から動くことが許されない。

城内地下に収められた『ロトの剣』は、
時と共に威力を失いつつも、輝きを忘れなかった……。

宝剣は、勇者達を待っている。
再び、闘いに出る為に。
『ロト』と『ガイア』の傍にいる為に。



あとがきです。
『神への挑戦編』も終了しました。
ここまで読んで下さった方、お疲れ様です。ありがとうございました。
応援して下さった方、支えてくださった方々に心から感謝を申し上げます。

裏ステージは、「勝ってはならぬ闘い」の連続です。
しかも本編DQ3の裏ステージにドラマが無い為、ゼロからのスタートとなりました。
お茶でも飲みながら、ごゆっくりお楽しみ頂けると、幸いです。


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