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地上界、レイアムランド。 『ルビスの剣』を番人オグルに託し、 氷の大地に出た死の天使アズライルは、 丸腰のまま天を見上げた。 「サムエルを追うんでしょ?」 腰に拳を当て、死の天使ガブリウルが苦笑する。 同じく死の天使ミハエルが、忘れてはならぬ事を告げる。 「天界へ戻れば、私達は『堕天使』として、 翼をもがれ『人間』となるでしょう……。 その覚悟はあるのですね?」 沈黙しているが、アズライルは静かに頷いた。 彼等に向かって陳謝する。 「すまんな……。 付き合わせる事になって……。」 嘆息すると、 ガブリウルが先ほど起こった『仲間割れの件』など、 忘れたかのように無邪気に微笑み、 しかし面倒くさそうに言った。 「仕方ないわね。 確かにアクシズに逢いたかったけど、 アイリが一緒じゃ面白くないしね♪ せっかくココまで厄介事起こしちゃったんだから、 最後まで付き合ってあげるわよ♪」 「そうですね。 最後くらいは『天使』としての仕事に専念してあげましょうか。」 3人の『死の天使』達は互いに頷きあう。 ガブリウルを待っていた天界の魔物『鳳凰』が降りてくる。 天界で謀反を企てた首謀者サムエルを追う為、 ミハエルが額に指を当て、首謀者の動向を探る。 「見つけました。 サムエルは『ルーラ』が使えませんから、 まだ『天界』に行っていませんが、 向かっているのは確かですね……。」 __どうする……? だが、天界に行くのはギリギリが良いだろう。 人間になってからでは遅い……。 アズライルは天を見上げて、拳を握り締めた。 |
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