「申し遅れました。 我が名は、死の天使ミハエル。 さあ、私は手強いですよ〜〜〜〜♪」 自ら正体を明かす。 ミハエルという死の天使。 自尊心も強いらしい……。 |
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天界に通ずるダンジョン。 天界コロシアム会場。 長方形の会場内に立つ勇者達は、 数多の『物質』系の魔物達に完全包囲されていた。 『物質』系の魔物達は、あまり理知的ではない。 行動こそ単純なものの、タフネスでカバーするところがある。 「直ぐに済みますよ。 可愛い、賢者さん♪」 ミハエルは、拒絶感から顔面蒼白になる賢者ディートに微笑みかける。 「いいでしょう……。 僕が、指揮を執ります……!!」 顔を引きつらせると、賢者ディートは勇者2人を差し置いて、指揮権を自分に移す。 それもその筈、彼は、胸の内から沸き上がる『生理的嫌悪感』と格闘中なのだ。 勇者アクシズは嘆息すると、傍らの勇者アイリと互いに顔を見合わせ共に頷いた。 勇者達3人の装備は、『剣』。 だが、死の天使ミハエルの装備は『弓』。 相手は飛び道具故、距離的な差が生じる。 ミハエルにより召還された『天の門番』が、 戦開始の銅鑼を鳴らすかの如く、自らの胸を叩きながら咆哮を上げた!! __来る……!! 勇者アクシズは、勇者アイリの前に立ち、『ガイアの剣』を握りなおす。 スラリン(スライム)は黙って、アイリを見つめている。 その円らな瞳は、何故か潤んでいるようにも見える……。 天の門番は、地面に向かって拳を振り下ろした!!!! 拳は地に潜り、クレーターを作る。 再び穴を埋めるかの如く、舞い散った砂が戻ってくる。 しかし、今度はそのクレーターから、 マドハンドやブラッドハンド等の『ゾンビ』系モンスターが、 群れを成して現れた……!!!! 巨大な手が沢山並ぶと、流石の勇者達も、狼狽し後退りする。 ミハエルは、彼等に向かって嘲笑した。 「彼等は、『根っこ』から破壊してやらないと減りませんよ〜〜? もっとも、私も『幾つの根っこ』が存在するのか解かりませんけどね♪」 |
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