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__……?

どうも、ミハエルの視線はディートに、
釘付けになっているかのように感じられる。
本能的に身の危険を感じたのか、ディートは顔を引きつらせ後退った。
ミハエルは、熱っぽい視線で、賢者を見つめて語りかけてくる。

「まあ、可愛い『賢者』さんですね〜〜……♪
 私の『竜巻』を消しちゃうなんて、大したものですよ♪」

確かに、ディートは中性的な整った顔立ちで、
髪を解けば女の子に見える時もあるのだが……。
何か違う気がする……。
アクシズは、狼狽するディートを見やると、次にミハエルに視線を移す。

見た所、彼(彼女)も天使で、死の天使サムエルの仲間だと思われる。
『竜の女王の城』で死の天使と名乗った、ガブリウルも含め、
彼等は仲間を攫(さら)った誘拐犯である。

「こ、来ないで下さい……!!!!
 僕は、『そんな趣味』ありません!!!!」

今まで感じたことの無い恐怖に、すっかり脅え、狼狽しながら、
ディートは腰の鞘から『奇跡の剣』を引き抜き身構える。
この場に、彼の恋人であるリオが居てくれたら、
状況は変わっていたであろうが……。

「連れないですね〜〜〜……。
 私なら、色々楽しめるのに。」
「楽しみたく無いです!!!!
 僕は、ノーマルです!!!!」

2人のやり取りを面白がって見ていたアクシズは、
アイリに袖を引っ張られ窘(たしな)められる。

「いいかげんに、助けてあげないと。
 ディートさんが、可哀相でしょ!!」
「仕方ないな……。」

幼馴染の危機に、アクシズは背中の鞘から、二刀の『ガイアの剣』を抜き放つ。
アイリも、背中の鞘から『王者の剣』を抜き、戦闘体勢に入った。
彼女の隣には、ゴーグルをしたスラリンが、構えている。

……と。
突如、コロシアム会場の地面が隆起し、
それらが物質系の魔物達の姿を取った……!!

死の天使ミハエルは、冷たく嘲笑し、勇者アクシズに向き直る。
アクシズも彼を睨み返す。

「私の召還モンスター達は『物質』系と『獣』系です。
 実際、呼び出したモンスター達が何を操るのか、
 その時の運次第ですけどね。」

「いきなり、『手の内』を明かすとは余裕だな……。」

「私は、『正統派』なんですよ。
 ですが、ここまで『与えた』なら、
 それだけの『見返り』を期待する者でもあります。」

「たちの悪い性格だな……。」
呆れて、若き勇者は苦笑する。

矛盾した精神と、両性の肉体。
死の天使ミハエルは、弓を構え、戦闘態勢に入った。
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『DQ3』外伝CONTENTS