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__あちゃ〜〜、間違えた!!!! 地下世界。 ラダトーム城。 地下世界アレフガルドで最も馴染み深い、 白亜の城を目にし、商人ミーナは項垂れる。 『キメラの翼』を使用し、転送されたのは良かったのだが、 記憶違いを起こし、何故かラダトーム城に飛ばされたのである。 __ついでや。クリスに声掛けてこうっと……♪ かつて、勇者アイリの仲間だった戦士クリスは、 今現在、ラダトーム城で衛兵隊長として働いている。 転んでもタダで起きないミーナは、さっそくラダトーム城に向かい、 城門の警備兵に声を掛けた。 彼らは、ミーナをゾーマ討伐完遂の英雄として快く迎え入れ、 クリスの所まで案内してくれた。 「久し振りだな……!! 元気だったか?」 友との再会を喜ぶクリスに、ミーナも微笑んだ。 「元気すぎて、退屈やで♪」 「はは。実は、私も退屈なんだ。」 自分の後頭部を掻きながら、クリスが照れ臭そうに俯く。 衛兵隊長といっても、平和になったアレフガルドに敵は無い。 城内で警護する近衛兵とは違い、彼女の仕事は殆ど無いに等しかった。 「どうや? ウチと、地上界に戻らへんか?」 ミーナは身を乗り出し、クリスに詰め寄る。 「地上界か……。 たまにはいいかな……。」 狼狽しつつも、久々の故郷に胸が踊る。 戦士クリスは頷くと、商人ミーナを待たせ、 ラダトーム国王・ラルス一世に許可を得る為、謁見の間へ向かう。 王から正式に許可を得た後、クリスはミーナの手を取ると、 地上界アリアハンに向かって『キメラの翼』を放り投げた。 そして……。 今度は、間違いなく到着したらしい。 |
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