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天界。
ゼニスの城。

「……で、誰を連れて来るのです?」

賢者ディートが困った表情で、
パーティのリーダーである勇者アクシズに尋ねる。

「そうだな。
 俺と、ディート、スラリンは申し分無いとして……。」

神竜と会う(闘う)にも、
アスラゾーマを倒した世界最強である勇者アイリが居ない為、
戦力不足なのだ。
しかも、頼りのエビル(バラモスエビル)も、
死の天使達に捕らわれ居ない。
他に強い者がいるとすれば……。

「オルテガさん……!!」

アクシズの脳裏を、歴戦の勇者オルテガの姿が過ぎる。
しかし……。

「でも、大丈夫でしょうか……?
 アイリさんが居ない状態で……。」
「……そう言われると、非常に会いにくくなるが……。」

腕組みして項垂れるアクシズと、賢者ディート。
アクシズとアイリが親の許しを得た仲とはいえ、
アクシズが付いていながら、敵にアイリを渡してしまったのだ。
彼女の父親であるオルテガが、どのような反応をするのかが、正直怖い……。
そして、スラリンが暢気な事を言って、彼を追い詰める。

「アクシズ〜〜!!
 最悪の場合、『かけおち』すればいいんだよ♪」

「人聞きの悪い事を言うな!!!!」

「じゃあ、『囚われのアイリ姫』を助けに行こうよ!!」

小さな魔物の言葉に、一同の目が点になる。

「アイリさんは、『お姫様』じゃないの?」
「……少なくとも、俺にとってはそうだが……。」

「アクシズ、スラリン!!!!
 アイリさんは『勇者ロト』ですってば!!!!」

彼等の言葉に狼狽して、叫ぶディート。

結局、一行は勇者オルテガの力を求め、
アリアハンに向かうこととなった。

神竜と互角に渡り合う為に……!!
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『DQ3』外伝CONTENTS