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将軍の号令で、魔法攻撃部隊から一斉に呪文が発射される。 エレメント系の魔物達は、様々な呪文の効果により、 身を焼かれ、凍らされ、切り裂かれ、次々に昇天していく。 『魔王の使い』達が姿を完全に消すと、今度はラルス一世が現れた。 ラダトーム王の援軍に救われ、唖然とする一行だったが、 それぞれ顔を見合わせると、王の御前と気付き、慌てて皆平伏した。 ラルス一世は、苦笑して彼らを制する。 「良い、良い。 顔を上げなさい。 とにかく、皆、無事で良かった。」 カンダタの表情が曇る。 彼は、勇者オルテガの亡骸を、丁寧に地に寝かせる。 すると王は驚愕し、目を見開いた。 「オルテガ殿……!?」 「王様。 今、アイリ達は、『勇者の魂』を取り返す為に闘ってんだ。」 「大魔王ゾーマとか……!?」 「ああ。 今は、どんな感じか知らねえけどな。」 カンダタの言葉に、王は力無く項垂れた。 彼等の周囲に居た一同は、揃って項垂れる。 ……と。 「くうううぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」 不意に、鳥の鳴き声が聞こえ、一同は反応する。 物凄い速度で急降下し、『ゾーマの城』目掛けてやってくる!!!! そして、皆、鳥が近づくにつれ、その大きさに驚愕する。 巨大な怪鳥を知る、商人ミーナが、真っ先に口を開いた。 「あれ、ラーミアやんか……!!!! 何で、ココまで来たん!!!!?」 __まさか、アイリの支援に来たんか!!? 不死鳥ラーミアは、ミーナの方を一瞥すると、 滑るように巨大な城門を抜け、城内に突入した。 「なんじゃ、あの鳥は!?」 狼狽した王が、ミーナに問う。 嘆息して彼女は答えた。 「不死鳥ラーミアや。 前にウチらが、オーブ集めて復活させたんや。 それ以来、アイリに懐いてんねん。」 「伝説の不死鳥を、『飼い鳥』みたいに言わないでよね……。」 エルマが嘆息して言う。 一方、不死鳥ラーミアは、器用にも城内で旋回しながら、 確実に『大魔王の間』目指して降りていく……!! |
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