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一方『ゾーマの城』を脱出しようと急ぐカンダタ達は、
魔王軍の残党に追い回されていた。

「何で、こいつら『しつこい』んだよ!!!!」

オルテガの遺体を抱えている為、上手く闘えない。
魔王軍の残党なので、雑魚なのだが動けないとあっては……。

その時だった。

澄んだ竪琴の音色が聴こえる。
魔物達の動きが止まる。

「キレイな音色だね……。」
ミニモンが、旋律に耳を澄ませ、気持ち良さそうに目を細めた。
エルマも立ち止まったまま、唖然としている。

「皆、闘いは終わりました……。
 各自の住処(すみか)へ戻りなさい……。」

美しい旋律の中に、歌うように優しい男の声が響いた。
カンダタは目を凝らし、その吟遊詩人を見据えた。
気持ち良さそうに演奏を聴いていた魔物達は、やがて城から去っていく……。
それを見届け、吟遊詩人は温かい笑みを見せた。

「ほら。
 話せば、彼等も解かってくれるんです。」

彼の言葉に、ミニモンも「うんうん」と頷く。

「僕、解かったよ〜。だって凄く優しかったもん。
 アクシズ様も凄く優しかったけど、お兄さんもそうなんだね♪」

小さな無邪気な魔物の、可愛らしい言葉に、吟遊詩人の表情が緩む。
そして、その小さな頭を優しく撫でた。

「ガライ!!」
吟遊詩人の名前を呼び、グレイがやってきた。
後をレジスタンスの集団が付いて来る。

「ガライ!?」

その名に反応し、カンダタの表情が固まる。
エルマが、その訳を問う。
「知ってるの?」

「知ってるも何も、アレフガルドじゃあ有名人だ。
 噂には聞いていたが、ありゃ、噂以上の実力だよな〜〜。」

魔王軍の残党を、竪琴の音色だけで引かせてしまった。
その実力を称讃し、カンダタは感嘆のため息をついた。
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『DQ3』外伝CONTENTS