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__ここまでか……!!?

勇者アクシズが観念しかけた時、ブロスに異変が起き始めた。

骨が軋む音がする。
そして、中で壊れる……!!

アクシズは最初、それが自分の骨の音かとも思ったが、
そんな苦痛は無かった。
ブロスの腕の力が緩む。
いや、故意に緩めた訳ではない……。
解放されたアクシズは、ブロスに視線を移し、驚愕した!!
腕が変な方向に折れ曲がっている。

「どうしたんだ……!?」

『ふ〜〜む。
 崩壊が始まったか……。
 意外に持たなかったな。』

無情にもゾーマが、実験動物を見るかのような目で、
ブロスを見つめて唸った。
非道な言葉を耳にし、賢者ディートが怒りに声を震わせる……!!

「やり方が、酷すぎます……!!
 貴方達は、仲間ではないのですか……!!?
 これでは……!!」

『そう。賢者君。
 [捨て駒]だ。
 君の言うとおりだよ……。』

ゾーマは玉座から立ち上がると、狂ったように高笑いを始めた。
一同は、顔を引きつらせ、警戒して身構える。

勇者アイリは、徐にブロスの方に歩み寄ると、
哀れみの目で魔物を見つめた……。

__ブロス……。

『王者の剣』を握る手に力が篭る。
迷いは全て取り払われた……。
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『DQ3』外伝CONTENTS