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「ええ!?
 ここから飛び降りるんですの!?」

塔の内部をよく知るアクシズに急かされ、リオは驚愕する。
彼女が高所恐怖症になったのは、地上界『アープの塔』以来だった。

しかし、それ以上に困っているのがアイリである。
この塔では勇者の力を封印されているので、普通の少女と変わらない。

……と、アクシズがアイリを抱き抱えた。
一般的にいう『お姫様抱っこ』であるが、
今の彼女は『光のドレス』に身を包んでいる為、本当にお姫様のようである。

「しっかり、つかまっていろ。」

「は、はい!!」

アクシズに言われ、アイリは思わず彼の首にしがみ付いた。
先に飛び降り、見事に着地する。
アクシズは身を離すと、まだ上で待っているリオとディートに声をかけた。

「先、行ってるからな!!!!」

「はい!!
 僕等も後から行きますから、無理しないで下さいね!!!!」

勇者達が、1階の扉から内部に入るのを見守ると、ディートはリオに視線を移した。

「君って、『高所恐怖症』だったんだ……。」

思わず嘆息する。
しかし、リオは引かない!!

「『アープの塔』の『綱渡り』以来、高い所が怖いんですの!!!!
 ディート様も1度やってみればわかりますわ!!!!」

__でも、ココってあまり高くないと思うけど……。

『アープの塔』のことは良く知っている筈の賢者ディートだが、
リオの意外な弱点に項垂れると、深いため息をついたのだった。
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『DQ3』外伝CONTENTS