<2> | ||
「普通、あそこでは『メラ』だろうが……!!」 勇者アクシズが嘆息し、賢者ディートに抗議する。 賢者は笑って答えた。 「ほら、アクシズって炎系に強いから、多少当たっても大丈夫だと思って。」 「いくら俺だって、死ぬ時は死ぬぞ!?」 「ははは。ごめんなさい。」 ディートは苦笑いしながら頭を掻いた。 「コイツはまた、可愛い仲間だな。」 幼馴染2人のやり取りを見ていたエビルが、小さい魔物に気付き声をかける。 「ああ、ミニモンっていうんだ。 ひょんなことから一緒に旅するようになってね。」 アクシズが紹介すると、ミニモンは小さく挨拶した。 「そうだ。アイリは?」 アクシズが聞くと、ディートとエビルは顔を見合わせ嘆息する。 「その……。ちょっと、厄介な事があって……。」 「……メルキドからラダトームに戻って以来、元気が無いのだ……。」 「?」 全く訳解からず、アクシズは唖然とした。 自分が魔王軍に監禁されている間、『何か』があったらしい……。 事情を知らないアクシズは、勝手に推測し項垂れる。 「……事情が事情だったとはいえ、数ヶ月も放って置いたからかな……。」 「『確かにソレも考えられます』が、僕らもアクシズ不在時に戦闘していましたから。」 __コイツ……。今『さらり』と否定しなかった……。 アクシズはディートの微妙な言葉に反応したが、聞いていない振りをした。 「それで皆、無事なのか!?」 「ええ。ご心配なく。全員無事です。」 ディートは、今までの旅の経緯をアクシズに話した。 『王者の剣』の材料になる『オリハルコン』入手のこと。 『ゾーマの城』の結界を解く為の、3種の神器のこと。 『精霊ルビス』復活は、アイリ以外の勇者では駄目だということ。 魔王軍幹部キング(キングヒドラ)との戦闘のこと……。 アクシズは、自分に変身し、仲間を襲ったキングの話を聞き、 湧き上がる怒りに思わず拳を握り締める。 「次は、アクシズの話を聞かせてくださいよ。 どうやって脱出してきたのですか?」 次はディートが問い返す。 アクシズは嘆息すると、自分の旅の経緯を語りだす。 彼が語り終えると、仲間2人は驚愕した。 「じゃあ、今まで『勇者オルテガ』様と一緒にいたのですか!?」 「アクシズ。お前、最強装備で『両手剣』(二刀流)になっているではないか!!」 今頃、自分の『ガイア』完全装備に気が付く仲間に嘆息しつつも、 勇者アクシズは皆との再会を心から喜んでいた。 |
||
■次へ ■前へ ■『DQ3』外伝CONTENTS or ■TOP |