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結界を解く為の道具、『太陽の石』の所在を知る為、 勇者アイリ達7人は、それぞれに別れ情報収集に出る。 勇者アイリは、エビル(バラモスエビル)と。 盗賊エルマは商人ミーナ、戦士クリスと。 賢者ディートは、僧侶リオと一緒に出歩く事になった。 ディートは、リオと歩きながら、モンスター格闘場まで来ている。 「変ですね……。」 ディートが違和感に首を傾げる。 その彼を見て、リオが問う。 「何がですの?」 「いえ、ね……。 格闘場っていうのは、魔物を連れてくるのに、 管理する側にも『それなりの強さ』が必要になるのです。 でも、この街の人々はだらけていて……。」 「じゃあ、誰が『魔物達を運んでいるのか』ってことですわね……。」 ディートの言葉に、リオが続く。 2人は、格闘場に入り、その魔物達のレベルに愕然とした。 捕獲された魔物達のレベルは通常より遥かに高い……。 __……いったい、どうやって……!? ディートが、不審さに首を傾げた時だった。 がきん!! 「!?」 突如、彼らの目の前で、2本の槍が交差し行く手を阻む……!! 「デ、ディート様……!?」 驚愕したリオは、思わずディートの袖を掴んで狼狽した。 賢者ディートは冷静かつ真剣に目の前の武装集団を見据える。 「そこまでだ……!! 我々と来て頂こう……!!」 集団の若い長が、ディートの腕を掴んだ。 「乱暴しないで下さい。 そんな事しなくても、ちゃんと行きますから。」 そう言って賢者は、長の手を振り払った。 リオも、同じように彼等の手を振り払っている。 「なるほど。相当腕に自信があるようだな……。」 武装集団の若長は、勝気なディートとリオを見て思わず嘆息した。 |
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