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マイラ地方、『ルビスの塔』周辺。 魔王軍幹部サタンと、勇者達の攻防の火蓋が切って落とされた……!!!! サタンは、槍を回転させオルテガに掛かって行く!! オルテガは、中段の構えからそのまま横に剣をなぎ払った。 衝撃で後方に飛ばされつつも、サタンは宙で止まり、 彼は爆発呪文『イオナズン』を詠唱する。 呪文は、真下へ発射された為、 アクシズ、オルテガ、カンダタの3人は避け切れず、まともに喰らってしまう。 「く、くそお……!!!!」 アクシズは、懇親の力を込め、負傷した仲間に回復呪文『ベホマラー』を詠唱した!! 「ちっ……!!」 サタンは、アクシズにかけた『マホトーン』効果が解けていたことに舌打ちする。 実際、このメンバーの中で一番呪文達者なのは勇者アクシズなのである。 勇者オルテガが空中に止まったサタン目掛けて、真空呪文『バギクロス』を放つ……!! 真空の渦は、周囲の空気をも巻き込み、サタンは避け損ねて左腕を負傷する。 左腕から魔族特有の青い血が滴る……。 苦痛に堪えきれず、地面に降りたサタンを待っていたかの様に、 カンダタの斧が彼の背中を掠める。 体勢の崩れたサタンを見逃さず、 勇者アクシズは『ガイアの剣』を上段と下段の両方から薙ぎ払った。 それと同時にサタンから連続突きが放たれ、両者共々負傷する……!! __さすがに強い……。 最初に闘った時は、サタンは彼らに手加減していた……。 ……と!!!! サタンは、何と自分自身を中心にして、『イオナズン』を放った!! アクシズとカンダタは、直接の爆風耐え切れず吹っ飛ばされて致命傷を負う。 2人は血にまみれ、耐え難い苦痛に喘ぐ……。 「は、ははは……。 ざまあみろ……。 ぐ…!!?」 徐に立ち上がるサタンの腹を、『雷神の剣』が貫いた。 刺さった体勢のまま、サタンは目を見開き首だけ後ろを向ける……。 「オ、オルテガ……!?」 勇者オルテガが、ゆっくり剣を引き抜くとサタンの身体がうつ伏せに倒れた。 魔族に生まれた者の宿命であろう。 彼の身体が灰のごとく、さらさらと消えていく……。 そう……。 かつての宿敵の手にかかり、サタンは絶命した……。 |
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