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ラダトーム城下町。 次なる目的地ドムドーラに向かう為、 新しい装備品を整えるべく、アイリとリオは買出しに出ていた。 「まったく、アイリが取り乱すなんて珍しいですわ……。」 武器屋で、自分に見合った剣や槍を見ながら、リオが嘆息する。 元々彼女は、政界を知る人間ゆえ、こういったことに五月蝿い。 「ごめんね……。」 謝りながら俯くアイリ。 リオは彼女の予想外の落ち込みように狼狽し、フォローを入れる。 「ま、まあ、アイリも色々ありすぎて、疲れちゃっているのですわ!! ほら、ほら、『鬱憤(うっぷん)』も出しとかないと、胃に穴あいちゃうし。」 「悪いけど『フォロー』になってないよ……。」 少女2人の間に、気まずい空気が流れる。 一層暗くなる幼馴染に、リオは思わず頭を抱えた。 __あ〜〜もう、誰か、私とアイリを足して2で割ってくださいませ!!!! 訳の解からないことを考えながら狼狽する。 地下世界アレフガルドに来てからというもの、皆おかしいのである。 悲観的になってしまったというか……。 「あの……。」 2人のやり取りを見ていた女性が、突然声をかけてきた。 思わず、アイリとリオが女性に注目する。 「勇者オルテガ様の娘さんですね?」 「は、はい。」 慌てたように、アイリが頷く。 「実は、お話したいことが……。 こちらへ来ていただけますか?」 女性の言葉に、アイリとリオは思わず顔を見合わせた。 |
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