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「ディート様、本当に格好良かったですわ〜♪」
リオが先程の海に負けない位、瞳をキラキラさせ、
俺の優秀な幼馴染を見つめた。

「は、はは。
 ありがとうございます。」

……しかしアイツ。
完全に彼女に気圧され狼狽している。
一方こっちでは……。

「また、私の父が、くだらない依頼を……。
 スイマセン。アイリさん。」

ジークがアイリに陳謝する。
……と思いきや?

「道中、女性だけでは心もとない。
 私が『一生』アイリさんをお守りしましょう!!」

……お、お前。
何気にプロポーズしてんじゃねぇよ!!

「あ、でもパーティいっぱいですので……。
 お気持ちだけ、ありがとうございます。」

……アイリはアイリで気付いてないし……。

ジークが俺の所に来て項垂れる。
「いったい、どう口説けばアイリさんに伝わるのだ……?」
「ソレを俺に聞くな……。」
そして、俺も一緒に項垂れる……。

夕日の空を見上げると、羊雲が帯状に連なっていた。
まるで、あの『しびれくらげ』達が空に行ってしまったように見える……。

__またな。

心でそう呟くと、雲が笑った気がした。
……皆、天国で元気でやれよ。

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