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「……というわけで、我々の年齢で120歳になっていたお前を、
 『ダーマ神殿』に届けたという訳だ。解かったか?」

私が胸を張って言ったが、アクシズとディートはポカンとした顔で動かない。
長い沈黙が続いたが、やっとアクシズが口を開いてくれた。
かなり否定的だったのだが……。

「あ〜の〜な〜〜……。
 何言ってるのか、さっぱり解からんぞ……!!?
 年齢の照らし合わせが、普通『逆』だろ?
 俺は『犬』か……!?」

アクシズの台詞に、ディートが噴出した。
彼にとっては、かなり面白かったのか笑いが止まらない。
どうやらツボに嵌ったらしい。

「ははは……は、す、すいません!!
 ちなみに、僕ら今『20歳』ですけど、
 天界年齢に照らし合わせると、何歳ですか?」

ディートの質問に、アクシズも興味があるのか身を乗り出してきた。
私はちょっと考え、答えた。

「約『370歳』だな。
 ん?
 どうした?」

気がつけば、2人とも床に頭を打ち付け、倒れている。
私としては、人間の寿命の短さの方が理解出来ないのだが……。

「……まあ、いいか。」
取り敢えず、話を終わらせると、最後に……。

「良くない!!!!」

……と、2人が突っ込みを入れてきた。

元々、話は上手じゃないのだがな……。
一体何が気に入らなかったのだろう。
私は、最後までソレが何なのか理解出来なかった。
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