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「アクシズを人間界に帰せだと……!!?」

『ゼニスの城』謁見の間。
私はゼニス王の言葉に驚愕し、いきり立って叫んでいた。
だが、王は人智を超えた落ち着きようで、私を制した。

……よく考えてみれば、天界は神の住む世界だから、
普通の人間には理解し難い感覚の持ち主しかいないな……。

「エビル。
 コレは、『竜の女王』の言葉だ。
 私の言葉では無い。」
ゼニス王は、大きすぎる翼を畳もうともせず、そのまま玉座に腰掛けた。
羽が折れるぞ……?

「『竜の女王』がか……。
 意外だな。」
「人間の寿命は短い。
 我々と同じように考えてはいかん。」
「アクシズは、『天竜クライン』ではないのか?」

ゼニス王は、玉座から再び立ち上がり、羽を撒き散らしながら、私に詰め寄る。
だから、その五月蝿い羽をしまえって……!!!!
うっとおしい!!!!

「確かに血は受け継いでおるが、それでも『人間』には変わり無いのだ。
 まったく、子孫に迷惑をかけおって、クラインの奴は……。」

__……ということは、ゼニス王は、いつから生きているのだ?

不思議に思って、指を数えてみるが、あいにく私の指は両方合わせて8本しかない。
まあ、スラリンなんかはもっと数えられんがな。

「今で、アクシズは何歳になった?」
私は、素朴な疑問を投げかける。
すると、ゼニス王は非常に短い数字を言ってきた。

「人間界の年齢で『12歳』だ。
 我々の年齢に直すと、丁度『120歳』といったところか。」

私は、驚いて狼狽した。

「なんと!!
 もう、そんなに成長したのか!!?」

これは直ぐに、地上界にある『竜の女王の城』に向かわなければ!!
私は、天界へ通じる洞窟を降り、地上界に向かったのだった。
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『DQ3』外伝CONTENTS