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「よくやったぞ!!
 感謝する、ナイスガイ!!!!」

ブラウンの首根っこを捕まえ、モリーが称讃する。
……反省してんだし、こうやって新しい『ケーキ』を買ってやってるんだから、
許してやれよ、まったく……。

嘆息したが、一応問うてみても損はないだろう。

「風の噂で聞いたのだが……。」

何だ、それは!!
とっぴょうしも無いモリーの話し振りに、俺は一瞬、後悔するが……?

「ナイスガイの兄君は、転々と旅しているようだな……。
 一定の所に居ないから、特定が難しいが、
 ひょっとしたら『女』がいるかもしれんぞ?」

「兄貴が?
 俺じゃ、あるまいし……。」

「その方が、展開的には嬉しいだろう?」

「……じゃあな。」

呆れて、次の語が出ない……。
帰ろう……。
兄貴だって、俺なんかに見つけて欲しくないだろうし。

「そう悲観的になるな、ナイスガイ。」
「その呼び方は止めろ。
 俺は、ククールって名が有るんだ。」
「だが、ボーイ(エイト)は、何も言わなかったぞ?」

エイトは、無言で狼狽してただけだからな。

「また、風の噂があったら、ナイスガイ専用に置いておこう。」
「ご勝手にしてくれ……。」

相手が相手だけに疲れた……。
だが、無収穫でも無かった訳だ。
 ■違う話が見たいので、最初から始める。
 
  

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DQ8『小説』CONTENTS